よくこのblogにもお名前がでてくるI先生とはこの方です。今となっては大好きなお姉さんですが、学生のときは美術の先生!という感じなので、やっぱり、今でも「池田先生」とお呼びしてしまいます。
この方は今でも学校の先生をしながらも日本画の作家活動を定期的にされている、美しくて精力的で、才色兼備な先生です。
以前から必ずDMを送っていただいていて、時間をできるだけ作って拝見させていただいているのですが、今回のはDMを見ただけで、おこがましいのですが、私好みの絵だったのでどうしても早く見たい!という衝動にかられていました。
先生の絵はずっと見てきているので、先生の色彩感覚や画面構成の配置のクセとでもいうのでしょうか、そういった特徴はよく理解しているんですが、この絵は今までとちょっと違う感覚でした。
タイトルも「concert」。
音楽を感じるんですね。
大きく音楽の影響を受けているのですが、その相乗効果がとても良い形に現れていました。
この絵は正方形の画面ですが、ほぼ画面中央にあるベージュの柱とその背景の壁、床の色面との対比。また上部にあるモノクロームの人物らしき描写と右側のカラフルな植物との対比が面積と位置関係のバランスの美しさを感じます。また画面の3分の1ほどを占める含みのある豊かな黒の色面によって画面が引き締まった絵画となっているのです。大人だなぁ。
こういった具象絵画は得てして非常に固くなりがちです。特に日本画は油絵と違って形の配置を始めに決めてしまったら変更させるということはあまり行いませんよね。だから描き込めば描き込むほど、線が固く、まったく動きのないつまらないものになってしまいがちだと感じていました。モチーフがたとえ動物でも剥製のような絵になってしまう訳です。
ですが、この絵は不要な描き込みはせず、優しくその空間を画面に落とし込んでいます。こうなると、絵画のカテゴリーはもはやどうでもよく、Art本来の本質の一つー見る者に少しでも幸せを感じさせたいという部分の素直な表現になるのだと感じました。実物も小さい絵画なのですが、とても良かった。
この絵を買いたいなと思ってしまうほどです。
少し遠いですが、良かったらみなさんも足を運んでみてください。