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トマシーナ

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トマシーナ
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先日遊びに伺ったyukikoさんから「トマシーナ」という猫のお話の本をお借りした。

腕はいいけど無理矢理獣医になったマクドューイとその娘のメアリー・ルー、そして猫のトマシーナ。マクドューイは動物にはまるで愛情がなくて,先がないと思うとすぐに安楽死させちゃうんですね。だからトマシーナが病気になった時も簡単に安楽死させちゃう。それで娘と深い心の亀裂を生じてしまうんです。

 

ただの外国の片田舎のねこと少女とその父親の愛の物語というわけではなく,人の心理をついた読み応えのある小説でした。親子の絆が大きな一つの出来事(トマシーナの死)により破壊されてしまう事。それが結果的には娘のメアリーにとっては自分の生死に関わる重大な出来事なんだけど,マクドューイにとってはとるにたらない日常の1コマなんですよね。メアリー・ルーにとってその一連の出来事により、愛猫トマシーナと,それまで愛していた父を無くしてしまう。つまり父に対しては裏切られたという憎しみで心の中で殺しちゃうんです。女の子は特にそういうことは往々にしてあるかもなぁ…なんて思わず共感(?)してしまったり。

また,いろんな登場人物がいますが、それぞれの人格付けが明確なのでわかりやすかった。マクドューイの長年の友人であるペディ牧師。医師と牧師という明 白な対立構造があり,宗教としての神と現実的な思考としての掛け合いなんかもあります。ここでいう神は,結果的には宗教的な意味合いが特に強くあ る訳でもなく,また限定した宗派にこだわっている訳でもないのですけど。

その人にとっては正論でも、他の人の視点からみたら全く逆に感じる事があったり…。ほかの登場人物もそれぞれのバックグラウンドがあっての人格が定義されているんですが、ちゃんとお互いに自分に正直であると同時に、他者を見て,違いを許したり、時期をみて主張したりしながら関係をつくり絡まっていきます。物語ではその関係やタイミングが良くできているけど、最近の社会ではそれはなかなか難しいこともあるのかも…。その辺りは自分も気がつかない所でタイミング悪くしてるのかもしれないし…。ただ,良い悪いという二極的なことではなく、その差異を認めるか認めないかというキャパシティの問題というところなんですけどね。

でもこの本を読んでて最も辛かったのは、トマシーナがクロロホルムで安楽死させられてしまう時の描写。口がきけない動物の命を事も簡単に人間の都合で「片付け」てしまうところなんか,胸が痛くてたまらなかったなぁ…。動物って自分の体がおかしくなっちゃっても,生きる事が辛いから殺してくれという意識はない気がするし。
家のtontaraがいなくなってしまったら…なんて不吉な事まで思い描いてしまい、正直、胸がつまる思いがしました。遅かれ早かれそんな時期がきてしまうことはわかっているけど、やっぱり嫌ですよね。。。

なんかとても暗い話のように感じてしまうかもせれませんが,物語は意外な結末へ…。非常にハラハラドキドキしながら読まされてしまった感じ。大人の物語といった感じで、おもしろかったです!

さて、次はもう1冊お借りしている「ジェニィ」だわ☆

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コメント (2)

shijimi:

フフ、そうですね。娘の父親に対する感情って極端だから…。
私もどちらかというと共感派です(^^;

私も本って飽きてしまって最後まで読むことって少ない、怠け者なのですが、最近ものすごく活字が恋しくて時間があれば読んでます。少しは成長したのかな?

「夏への扉」って聞いた事あるような…。うふふ,気になる!ジェニィの次はその本にチャレンジしよ!

かんちゃん:

ちょっと気になる本ですね。
父の裏切り、憎しみ?私も共感できるかもw。
是非私も読んでみたいです。

学生時代くらいまで私は活字恐怖症というか本がホントに嫌いで読み進む事ができなかったんですが、
「自分のホントに興味のあるもの好きなものに関する本を読んでみなさい」と言われて、
ネコに関する本を読んで以来いろんな本が読めるようになったんです。
以前、”夏への扉”というネコが出てくるSF小説を読みました。好き嫌いが分かれるみたいですが私の大好きな1冊です。
しじみさんも読んだことあるかな?

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About トマシーナ

November 13, 2005 5:49 PMに投稿されたエントリーのページです。

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