そして第二弾は時間もまだ少しあり、せっかく上野に来たということで、国立科学博物館のナスカ展へも足を運ぶ。
>>国立科学博物館
この展覧会の見所はCGで制作された映像を10m×3mの巨大スクリーンで、実際にペルーに行きセスナ機に乗って、上空から地上絵を眺めているようなリアリティあふれる映像で疑似体験ができる事。
このCG、ほんとに凄かった…。昨日のCG作品満載の上映会といい、ほんとにCGの技術はものすごいんだなーって改めて実感してしまった。
思わずその労力とクオリティの高さに感服し、そのDVD入りのカタログを購入してしまったほど…(笑)
また、じっさいナスカの人たちの暮らしぶりや、文化を展示物やテレビ放映されたであろう(?)VTRで公開されていた。
ここで、ちょっと「うわっ」って思ったのがトロフィー(首級)とミイラ。
ナスカ人はあんなにかわいいデザインの土器をたくさん作っているけど、その絵のモティーフは主に戦闘風景や戦相手の首領の首を取った絵とか、その首自体をモティーフにした壷とかが多い。で、その首領の首がトロフィー(首級)という訳。
そのトロフィー、すごいのがその生首をミイラにして額部分に穴を開けてお守りのような、現代で言うゲン担ぎのような意味合いで持ち歩いていたという。。うっ。
また、ミイラを作る技術も持っていて、実際に厳重に布に覆われて作られていた子供のミイラを現地の研究所で開梱していく映像を見、実際に展示されているその生のミイラを見た。
すごいのが皮膚や眼球までちゃんと残っている事。。これまたうっ。
開頭術という技術を持ち、原始的な頭部の外科手術をしていたらしい。成功率は6割。。
さらに、頭蓋骨を子供の頃から額、頭部にパッドを当てた板を巻き付けて変形させるといったこともしていたよう。その頭蓋骨が沢山展示されていた。
ナスカの人たちは頭に対しての思いが非常に強い民族だったとの事。
また、シャーマンが多くいて自然崇拝の宗教観をもっていた。それは生と死は循環する性質を持っていて、死は生をもたらすという概念を持っていたから。
さて、ナスカの地上絵ですが、この絵は単に黒く太陽に焼き付けられた石を取り除いた、深さ数cm〜数十cmの差しかない白い砂の地肌で出来ているのだそう。。
そして砂漠地帯という気候、干ばつと地震などの災害から、ナスカの地上絵の上を自然の精霊達に捧げる儀式としてナスカの人々が祈りながら歩いていたのだという説が有力のようです。
でも、やっぱりこの文明のデザインはほんとに素敵。織物のデザインとか、人物描写の線の強さと単純な形状。どれもすごく魅力的で面白かった。また、糸の染料に害虫としてしか私は思った事のなかったカイガラムシ(赤色として)を使うのにビックリ。土器に着彩する為の顔料でコバルトブルーのまとまった固まりを初めて見て、やっぱすごいキレーと感激。
紀元前800年からのこの文明の宗教観、文化についてナスカの地上絵から昔の人たちの暮らしぶりを伺い知る事ができるのは壮大なロマンなのねぇ。。
6月18日までやってますので、興味のある方はぜひ!