6/3 MITATEという切り口でプロダクトデザイナーの島村卓実さんのお話を伺った。
MITATE”見立て”とは茶道の世界で「本来のあるべき姿ではなく、別の物として見る」という考え方。島村さんは素材を発見し、それを分解することで面白いものや可能性を見出していく考え方でプロダクトデザインを行っている。
>>QURZ
地方の昔からある素材を今のライフスタイルに取り込むという「見立て」から、木のバッグmonaccaブランドや和傘のデザインsinaruのデザイン開発をベースに地方素材とデザインのお話をしていただく。
高知県馬路村と間伐財トレーを使って座布団やバッグをmonaccaというブランドで立ち上げて商品化したいきさつを興味深く伺った。はじめは村長さんの対応がとても冷ややかだった(島村さんが行かれる前にすでに先にデザイナーがやっていたのだが、結果がかんばしくなかったため)のが、世界的な反響をウケ、いまではニコニコされているとか(笑)
島村さんはクルツを設立される前、自動車のプロダクトデザイナー(と思う)だったため、いろんなところの工場や技術を一つにまとめて製品を作るということが得意なのだそう。
デザインの新しさと古さで和傘の開発の話も面白かった。和傘は300年間デザインが変わらなかったものなのだそう。島村さんのアイデアで透明の番傘が作られた。閉じているときの形や色と開いているときの色の劇的な展開にドキッとしてしまう。
それで、このmonaccaやsinaruなど製品工程の中で必要な技術を持っている複数の会社とうまく協力して素敵な作品(製品)を作っている。
自然という考え方も、エコにこだわって考えることではなく、見慣れている風景にある物や道具の要素をとりこみながら調和させるデザイン、ものとの距離という事も考えていらっしゃった。
monaccaではミラノサローネやロンドン、パリと展示会に出展し、MOMAのバイヤーの目に留まり、MOMAでも販売されている!とても楽しそうに仕事されていて、素敵だ。